昨年の演奏会では、皆様の暖かいご支援のおかげで、あしなが育英会に寄付することができました。改めて御礼申し上げます。
今年もいつものように演奏会を開催できる事は、感謝の一言につきます。また、普通の生活ができることは奇跡の積み重ねなのだ、と学んだ一年でもありました。
シューベルトは去りゆく者の哀しみを歌い、ブラームスは残された者の孤独を優しく包み込む。細川俊夫さんの音楽は、そんな二人の精神を現代に繋ぎ、結晶となって光ります。
5年前に恩師ライグラフ先生に聴いていただいた最後の曲、それがシューベルトの遺作ソナタでした。常に音楽の本質を深く見つめ音の意味を問う先生の姿勢は、私達が生きて行く意味そのものを問うことだと教えられました。お聴き頂けたら幸いです。
伊藤恵
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