「ベートーヴェン ピアノ作品集 1」

「ベートーヴェン ピアノ作品集 1」

伊藤恵 (ピアノ)

録音:2017/12/27-29, 北上市文化交流センター さくらホール

fontec/FOCD9779
SACDハイブリッド盤
(2018.5.9 発売)


 
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(収録曲)

ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」
アンダンテ ヘ長調 WoO 57(アンダンテ・ファヴォリ)

 

シューマンの全独奏曲、そしてシューベルトの主要作品の録音を完成させた伊藤 恵。新シリーズは、[ピアノの新約聖書]と称されるソナタを中心とする<ベートーヴェン ピアノ作品集>。
忘れられていたシューベルトの器楽曲を高く評価し、作品群に再び光をあてたシューマン。そのシューベルトは尊敬のあまり「ベートーヴェンの後に何が書けるのか」という諦念を抱きながら創作を進めねばなりませんでした。
シューマン→シューベルト、そしてベートーヴェン。
ロマン派を代表する二人の大作曲家に潜むベートーヴェン---歴史を遡り、その精髄へと歩を進めるプロジェクトです。
今回の第1弾には<傑作の森>と言われる年代に作曲された、中期を代表する 「ワルトシュタイン」、「熱情」という大ソナタ2作品を収録。併収の<アンダンテ へ長調>は、「ワルトシュタイン」の第二楽章として作曲されました。しかし「ソナタがあまりに長大になってしまう」という友人の意見を受け入れ、独立した作品にしたと伝えられる佳曲です。
ベートーヴェン作品の録音にあたり、伊藤が選んだ楽器はファツィオリです。一般に「華麗な音色」という印象が強いピアノですが、伊藤の演奏では、豊潤な低音に支えられた大理石のような屹立した響きが印象的で、【疾風怒濤の音色】を実現していると申せましょう。
シューマン、シューベルトに続く、円熟のピアニズムが冴えわたる伊藤 恵の新シリーズ始動です。(フォンテック)

 

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